花夜叉


藤代篠芙(ふじしろ しのぶ)【人名】  22歳

 美貌の能楽師。子方の頃から天才の名を欲しいままにし、その舞は神がかって素晴らしい。腹違いの義弟明煌を性的に犯すが、篠芙自身も、子供の頃から観月の男たちに稚児のように扱われ、もてあそばれてきた。精神は何事にも冷淡だが、肉体は淫乱といえる。子供の頃から特別扱いで生きてきたので、社会性を持たない。自分で買い物をしたりということもないので、日本の貨幣制度が判っていないかもしれない…。

藤代明煌(ふじしろ あきら)【人名】  19歳

 能楽師。篠芙の腹違いの弟。妾の子だが素直な性格。三年前から篠芙に一方的に凌辱されているが、その一方で篠芙を敬愛してやまない。何事にも素直に反応する。
 真木に、藤代流の家元を襲(つ)ぐ資格があるのだから野心を抱けとそそのかされて、兄の篠芙を追い落とそうと必死になる。

観月流宗家  故人

 能楽シテ派最大流派の宗家。品のいい老人で、威厳があり、配下の流派に対して絶対 の権力を持つ。稚い篠芙を、藤代流再興のために観月へ貢がせた人物。

観月基世(かんげつ もとよし)【人名】  46歳

 観月宗家の息子であり、総師範代を勤める中年。『花夜叉』で宗家を襲名。芸のために息子も切れる冷酷さと強い意志の持ち主。息子を凌ぐ天才の篠芙に対しては、舞手として認めているばかりではなく、一人の男として、執着を持っている。篠芙の稚い肉体を拓いた人物で、よく篠芙を泣かせたり、虐めたりしていたサディストなオヤジだが、本当は篠芙を誰よりも可愛いと思っている。

真木博人(まき ひろと)【人名】  37歳

 観月宗家の隠し子であり、観月の指南役。基世の腹違いの弟。7才で観月に預けられた篠芙の世話役になって以来15年間、篠芙に仕えてきた。宗家の懐刀として、その意を受けてよく動くが、流派としての目的のために明煌をそそのかし、篠芙を追い詰めた。静かで、一番立場が弱そうに見えて、だが、観月の影の策士。篠芙が望まない限り手を出さない理性と禁欲主義者だが、一度だけ、我慢できずに篠芙の口唇を奪ってしまう。

観月元裕紀(かんげつ もとゆき)【人名】  28歳

 基世の息子。観月の流派に属する藤代流の篠芙に才能が及ばず、立場が危うい。

藤代夏江(ふじしろ なつえ)【人名】

 篠芙の母。夫が愛人と交通事故死したことから、愛人の子である明煌にひとかたならぬ憎しみを持っている。上品な中年婦人であるが、明煌の話題になると取り乱す。

三ノ宮利彦  (さんのみや としひこ)【人名】  21歳

 篠芙の弟子で、未来のスポンサー。稽古の後に篠芙を味わわせてもらい、観月に高額な月謝を払っている大金持ちの御曹司。しかし、乗り出してきた祖父に篠芙を奪われてしまう。明煌とも関係を持ち、セックスの相性がいいことに気が付き、気に入る。

観月多華子(かんげつ たかこ)【人名】  21歳

 観月流の遠縁にあたる娘。篠芙の妻に選ばれる。


人物紹介目次に戻る

メニューページに戻る