『蘭陵王』


蘭陵王

挿絵 小島文美
立風書房
新書版ハードカバー
ISBN4−651−42107−5
本体価格  1200円

その秘密を識った者は、死なねばならない。
花闇に戦く禁断の果実は罪の快楽に爛れて堕ちる
バレエ団団長と女性後援会長殺人事件を追う刑事を虜にした蠱惑の舞い
長編耽美オリジナル

あらすじ:
桐生の妻、恵理子は、身重の身体で、強盗殺人現場で巻き添えとなって殺された。
死ぬ間際まで恵理子が口走っていたのは、夫の名前ではなく、土御門玲司の名前だった。
美貌のバレリーノ、土御門玲司。
妖しい花のような美青年に、警視庁の刑事、桐生勲は素性を偽り、接近する。
夜毎男達に身をゆだねる美貌の青年に、やがて桐生は惹かれていく。
そんな桐生を見守る親友の佐野清孝。
キドバレエ団の十八番『陵王』は、あまりに美貌であったために、恐ろしい龍頭の仮面をつけて戦に出陣した蘭陵王長恭の武勇伝に基づいて創作されたバレエだった。
舞台の上で蘭陵王を踊る土御門玲司もまた、もうひとつの顔を持っていた。
一人の男を軸に、絡み合う男達の姦。

関連情報:
春日大社へ雅楽 蘭陵王 を観に行こう。

作者コメント:
蘭陵王=中国南北朝時代、北斎に蘭陵王長恭という才知武勇に優れた王がいたが、たぐいまれなる美貌であったがゆえに、出陣の際には、わざと獰猛な仮面を着けて、戦場でその威厳を示し、華々しく敵を破った。彼の武勇を讃える舞いを舞うと、世は平和で国土は豊穣に満たされたと伝わる。